アルパイン
若月稜斗
山行概要
日時:2024/03/10
メンバー:真達、若月
行程:
- 槍見温泉(3:00)→錫杖沢出合岩小屋(5:00)→3ルンゼ取付(7:15)→グラスホッパー取付(12:00)→槍見温泉(15:30)
記録
真達さんと錫杖岳の入門ルート3ルンゼに行ってきました。
入門ルートとは言っても「錫杖岳の」なので、行く前から自分はビビってましたが。
自分の実力不足と忘れ物がたたり、グラスホッパーへの継続は叶いませんでしたが、何とか3ルンゼは完登、錫杖デビューしてきました。
朝3時に槍見温泉を出発。
仕度のときに若月がスクリューを忘れてしまったことに気付いてガックシ…(すみません…)
錫杖沢出合まではうっすらトレースが。
寝不足でボーっと歩きました。
錫杖沢出合の岩小屋から登山道を外れるとラッセルに。
前衛壁までの標高差200mが遠い。
3ルンゼ取り付きもこの状態。
雪面が頭の上に来るラッセルは初めてでした。(ちょっと楽しかった)
途中からロープを付けて登攀開始。
岩を掘り起こして、不安定な雪氷をだましだまし登るいやらしいピッチでした。
2P目は真達さん。
「悪そう」との声が聞こえて嫌な予感がししましたが…
チョックストーンを左へ越えるところが厳しく、自分はフォローでも落ちました。
3P目。
見た目には易しそうですが、ここもベルグラにぶら下がって恐ろしいピッチでした。
4P目。
ここは比較的氷が厚く、ここまでのピッチよりは安心して登れました。
岩の隙間から突破を試みましたが…
ギリギリ通れず(笑)、万策尽きて真達さんに代打要請。
右側からハングしたCSをあっという間に突破してしまいました。(それが出来れば苦労しない!)
真達さんは5本のスクリューで登る気満々でしたが…
さすがにランナウトが厳しそうなのと、ここまでで疲れてしまっていたので、真達さんに頼み込んで帰ることに。(前にもこんな光景見たような?)
帰りに前衛壁。
たくさんのルートがあるようですが、入門ルートの3ルンゼで四苦八苦だった自分がいつか登る日は来るのだろうか。
まとめ
3ルンゼは錫杖の中では入門ルートですが、難しく感じました。岩の表面に着いた雪や氷は頼りなく、プロテクションも決めにくいので、とにかく怖かったです。ドライの恐ろしさを再確認しました。
今年はアイスにドライに、冬の登攀をたくさん経験出来て、大充実でした。しかし、充実が過ぎたためか、シーズン後半は意欲の低下と、疲労感に悩まされました。冬季登攀は一回の山行の精神的・肉体的な負担が大きく、今年のような頻度で雪山に行くのは自分には厳しいようです。
まあ、趣味でやっている山登りなので、しんどくなったら休めば良しです。しばらく充電して、気が向くようになったらまた山に行こうと思います!
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