南紀 大塔川 黒蔵谷~高山谷下降

沢登り

令和2年工学部卒 若月 稜斗

山行概要

日時: 2022年5月5日~7日

メンバー: 若月、蓮容、大井

行程:

  • 5日: 熊野川漁協詰所(8:46)→突合(9:28)→黒蔵谷出合(9:46)→鮎返しの滝(9:56)→高山谷出合(15:56)→290m付近(17:00)
  • 6日: 幕営地(6:46)→カンタロウ滝(7:30)→野竹法師(12:33)→高山谷500m地点(13:30)→高山谷360m点(15:30)
  • 7日: 幕営地(8:05)→高山谷出合(10:44)→大塔川(13:20)→熊野川漁協詰所(14:06)

概念図

記録

紀伊半島に遠征し、沢登りをしてきました。

今回挑戦した「黒蔵谷」は、本で”泳ぎ沢の聖地”と紹介されており、同エリアでは有名な沢のようです。

強烈な難所こそ無かったものの、延々と深い淵や釜が連続し、タフな山行でした。

5月5日(晴れ)

メンバーはOBの若月・大井に、現役主将の蓮容を加えた3人。

しばらく林道を歩き、「突合」の看板から大塔川へ入渓。

覚悟はしていたが水が冷たい…

少し大塔川を進み、黒蔵谷の出合を右俣へ入りました。

黒蔵谷へ入ると間もなく「鮎返しの滝」

泳いで左壁に取り付き、

落ち口まで登攀、

最後は渡渉。

難しくはありませんが、多彩な内容で楽しい滝でした。

その後は深い淵や釜が連発。ひたすら泳いで、

泳いで、

泳いで…。

もう勘弁してくれ~

難しかったマントル滝。

正面から攻めた滝が多く、初日から大充実でした。

5月6日(くもり)

2日目。

カンタロウ滝を巻きつつ、引き続き黒蔵谷を詰めます。

大分水量も減ってきましたが、まだまだ面白い!

トイ状滝を突っ張りで登る蓮容と大井。

大井が消えた!?

と思ったら、大井はウォータスライダーを楽しんでいたようです。(ケガが無くて良かった…)

最後は涸滝を慎重に登り、野竹法師への詰めに入ります。

しばらく樹林帯を登ると、野竹法師(971m)

1000mにも満たない山域に、こんな立派な渓谷があるなんて驚きです。

本山行は下山も沢から。

コンパスを合わせ、高山谷へ下りていきます。

標高差450mを30分で駆け下り、高山谷へ降り立ちました。

高山谷も深い淵や釜が連発。

日差しもなく、疲れた体に寒さが厳しかったです。

水流や水深を見定め、飛び込みながら前進しました。

15:30頃まで頑張り、平坦地に幕営。

タープと焚火を組み合わせた独特の生活も、沢登りの魅力です。

5月7日(晴れ)

3日目。

早く出発しても寒いだけなので、まったり8時出発。

最終日は良い天気。

陽の差し込む渓谷は神秘的でした。

高山谷はゴルジュ帯が続き、楽には進めず…

懸垂下降したり、

やっぱり飛び込んだり、

最後まで楽しい沢下降でした。

ほどなく黒蔵谷へ合流。

名残惜しい感じですが、ここから沢を離れ、山道を下山します。

山道…?

藪と崩壊で荒れ放題なうえ、手掘りの隧道もあり、最後まで大変でした。

3日間お疲れさまでした!

コメント

若月:

近年の山岳部には沢ヤが多く、身内でパーティを構成しても攻めた沢登りができると思います。

本山行の課題についてしっかりと対策し、今シーズンも沢登りを楽しみたいです。

大井:

3日間泳ぎ、飛び込み、登り、高巻きと充実度の高い沢でした。

正直、自分にはまだレベルの高い沢で、二人のおかげで何とか突破させてもらった感の強い山行でした。

自分もまだまだ学ばないといけないと強く感じました。

蓮容:

5月から水と戯れることができる素晴らしい沢でした。美しい水、長大なゴルジュ…こんな沢に来たかった!

また、懸垂下降の技術や沢での行動の細かい工夫も学ばせていただき、充実した山行となりました。

今年は一つでも多くの沢を登り、経験を重ねられたらと思います!

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