瑞牆山(小面岩~大ヤスリ岩~本峰南壁)

フリーククライミング

平成9年理学部卒 真達 慶次郎

山行概要

日時:2026/06/21

メンバー:真達 慶次郎、若月 稜斗

行程:

  • 21日:植樹祭駐車場(6:50)→瑞牆山(15:25)→植樹祭駐車場(17:00)

記録

今年は「月1回は岩場へ」を目標にして、何とか半年続いていますが、先週は小川山の予定が雨で取り止め・・

目標達成に黄色信号が点滅していましたが、土曜日にぽっかり予定が空き、天気もよさそう!

あとはパートナーを、と探していたら、若月から「瑞牆のマルチでも行きますか?」と返事が来て、若月は別グループと小川山の予定だったようですが、変更して付き合ってくれたようです。

本当にありがとう!

久しぶりに若月とのクライミング。

今回は全てお任せで、ひたすら途中の岩峰を登り降りしながら、山頂を目指すと言うマニアックな計画ですが、どこに行くのか分かっておらず、ただ付いて行きます。

まずは小面岩。

「一刀」というルートです。

1ピッチ目は易しい(5.9)ので、私がリード。

テーピングを忘れ、途中「テーピング落ちてないかなー」と探しながら歩いていましたが、あるわけ無いです。(フリースは落ちていましたが。)

素手でのジャミングが痛い・・

若月は、

「ヘルメット忘れました!」

と言うので、私も合わせて?2人でノーヘル。気持ちいいですが、本当は被った方がいいでしょう。

南アルプスをバックに。

朝から気持ちいいです!

2ピッチ目は若月が5.11aのフィンガークラックをスタスタ登って行きます。

上手くなったねー

3ピッチ目も若月。

5.11bのハンドクラック。

ちなみに若月はクラックも常に素手だそうです。

余裕の登りでしたが、痛くないのか?

それにしても綺麗なクラックです。

こんな被ったハンドは日本ではなかなか貴重ではないでしょうか?

4ピッチ目は易しいチムニー。

ラストは私も1本くらいイレブンを、とリードさせてもらいましたが。。

どうもラインを間違えたみたいで、体感5.9くらいのワイドクラックでした。

つい弱点をついてしまう癖が・

何がともあれ、リード、フォローとも落ちずに小面岩を完登!

それにしても瑞牆山は岩だらけ。

一生かけても登り尽くせないでしょう。

今日は梅雨時期とは思えない天気で、八ヶ岳もくっきり。

その後ろにはうっすら北アルプスも。

では次の岩峰を目指しましょう!

しばらく歩いて、大ヤスリ岩へ。

ここは登山道から近くて、若月はハイカーの女性達から、

「すごーい、すごーい!」

と言われていました。

内心、

「いや、これはすごくないです。さっき彼はイレブンを連続でリードしてましたから。ちなみに独身でございます。」

と、解説したいところでした。(笑)

2ピッチ目は私。

快適なハンドクラック。。なのですが、とにかく手が痛い・・

もう手の甲は血まみれです。

若月はめっちゃ嬉しそう。

手の甲を見ると、これだけ登っても血が出ていない!?

皮の強さが違うのか?

大ヤスリ岩本体。

ここは命を削るようなルートしなかく、2人で指をくわえて眺めるだけでした・・

それでは下りましょう。

天気がいいのはありがたいですが、喉がカラカラです。

一旦、大混雑の登山道に出てから、最後に本峰南壁へ。

その前に持ってきた水が足りないと焦っていたら、洞窟を見つけ、さらに奥で水場を発見!

若月エライ!!

若月の特殊能力にはいつも助けられます。

最後は一番易しいルートを登るつもりでしたが、こんなマニアックな岩場にまさかの別パーティーが。

(相手からも「まさか」と思われていたかも知れませんが、、(笑))

で、葛藤の末、隣の一番綺麗で、恐ろしそうな、ワイドクラックに取り付きますが、出だしがボロボロだそうで、敗退。

内心ホッとしました。

で、更に隣のルートへ。

トポでは5.10bですが、これもボロい・・

着実に突破していきます。さすがだね。

ここはヘルメットが欲しかったです。

2ピッチ目はワイドクラック。

ほとんどプロテクションが取れず、ビビりましたが、もし落ちたら・・と考えると動きが固くなってしまうので、登ることに集中して、ズリズリはい上がることを楽しむよう心がけました。

ワイルドな2ピッチの後は、明るく快適なクラック。

最後にご褒美を頂いた気分です!

山頂まではコンテでガシガシ登り。

登頂!

山頂にひょっこり出ると山ガール3人組に出くわし、ちょっとビックリされましたが、記念写真を撮ってもらえました。

南壁の基部に戻り、若月はこのまま歩いて小川山へ行って明日も登るとのことで、そこでお別れ。

無事下山。

まとめ

今年から始めた月1回の岩場は、二子山や御前岩のようなスポーツクライミングの岩場がメインで、これはこれで恐怖や痛みを感じずに、安全に高難度ルートにトライでき、身体的な充実感があります。

でも、一方で頑丈に打たれたボルトが無ければ登れないことに多少の違和感はありますし、ボルトまみれの岩は少しかわいそうに思えてしまいます。。

そして、今回のボルトを一切使わず、自然の岩だけを使って何ピッチも登りながら山頂を目指すクライミングは楽しく、気持ちよく、山が好きな、自然が好きな自分には合っていると改めて感じました。

なかなかこの手のクライミングはマニアックでパートナー探しが難しいですが、若月からは「今回と似たような構想があります。また行きましょう!」と言ってもらえ、ありがたいです。

次回も楽しみにしています!

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