南アルプス 聖岳西面B沢(2021/12/28~30)

冬季アルパイン

平成9年理学部卒 真達 慶次郎

記録

聖岳の西面、山頂に突き上げるB沢を登ってきました。

パートナーは若月。

小柄ながら馬力は十分、今回も荷物をたくさん背負ってもらいました。

聖岳西面がちらりと見えました。

ワクワクします。

西沢は人力ロープウェーで。

結構重かったです・・

ひたすら登って稜線に出ました。

素晴らしい景色。

小聖岳手前の2478m峰の山頂付近にテントを張りました。

天然の防風林付きで快適なベースとなりました。

夕焼けの上河内岳。

そして聖岳。

テントにいるのが勿体ない景色でした。

翌朝。

まずは小聖岳を目指します。

小聖岳手前から西沢に向かって下降。

B沢の氷瀑が見えました。

テンションが上がります。

最後は懸垂で。

西沢に降りていよいよスタート。

A沢と分かれ、初めの氷瀑。

傾斜がなくノーロープで取付きました。

思ったより高さがあり緊張しましたが、若月にロープを持たせてしまい、上からロープを垂らすことができず反省・・

無事、若月も登ってきてくれました。

続く氷瀑は難なく越え。

続いて遠くに見える巨大な氷瀑を目指してラッセル。

デカい・・。

まずは若月がリード。

60mロープでも足りず、2P目は真達がリードしました。

この氷瀑を抜けた後は、小さな氷瀑とラッセルの繰り返し。

ラッセルが深くてなかなか進みません・・

深い・・

ラッセルを避け、氷のラインを前進しました。

手強いアイスボルダーもあり。

全身疲れ切りました。

今回は山頂目指してB沢をひたすら詰めましたが、周辺には魅力的な氷がたくさんありました。

聖岳西面は氷王国です。

高度が上がると氷瀑は見られなくなりました。あとは歩くのみ。

早くクラストしてくれ、祈るようにラッセルを続け。

最後は山頂へ一直線に伸びるルンゼ。

天候はいつの間にか大荒れとなりました。

山頂。

記念撮影して早々に下山開始。

下降は風雪と暗闇で視界がなく、ちょっと情けないですが、スマホのGPSを頼りに何とかテントに帰り着きました。(完)

まとめ

日時: 令和3年12月28日~30日

メンバー: 真達慶次郎、若月稜斗

行程:

  • 28日: 芝沢ゲート6:00-2478m峰付近14:00
  • 29日: 出発5:40-西沢二俣8:10-聖岳16:10-2478m峰付近17:45
  • 30日: 出発8:35-芝沢ゲート13:00

装備: ロープ9.1㎜×60m、アイススクリュー×12、ヌンチャク×10、カラビナ×4、スリング×2

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