沢登り
山行概要
日時: 2021年8月8日~12日
メンバー: 若月
行程:
- 8日: 寸又峡温泉(4:16)→千頭ダム(6:28)→寸又川/逆河内二俣(7:18)→柿取沢出合(11:00)→合地沢出合付近(14:56)
- 9日: 幕営地(5:34)→アケ河内出合(6:07) →蓬沢出合(6:17)→釜淵(6:46~8:24)→1310m付近(9:50)
- 10日: 雨天+増水のため停滞
- 11日: 幕営地(5:07)→ヒウチ沢/タケナギ沢二俣(6:02)→稜線(10:10)→中ノ尾根山(11:00)→合地山Ⅱ峰(13:49)→1541mピーク付近(16:55)
- 12日: 幕営地(5:01)→諸沢山(6:12)→諸沢山取付き(8:23)→千頭ダム(10:06)→寸又峡温泉(12:30)
記録
お盆連休を利用して、一人で深南部の逆河内を遡行してきました。
8月8日(雨のち晴れ)
千頭ダムまで2時間、まずは雨の林道を歩く。
千頭ダムから寸又川、上西河内の出合いを経て、逆河内へ入渓。最初は河原状。
ときどき泳ぎつつ、順調に進む。
この辺りから逆河内の名前の由来となった、屈曲の激しいゴルジュ帯が始まる。
ワクワクドキドキしながら入っていく。最初は簡単な泳ぎと渡渉。
やがて滝に行く手を阻まれる。ここは滝右側のハングを突破。
この後は泳ぎ・ヘツリ・飛び込みが連発。
見事な岩床を楽しみながら進む。
しかし一向にゴルジュの終わりは見えない…
そしてまた長~い水路が。
ここは写真右側の壁を鬼トラバースで突破。
これ以降もゴルジュは続くが、もう難所は出てこなかった。
15時頃まで遡行して、合地沢の出合付近で初日は終了。
8月9日(土砂降り)
二日目は朝から雨。
午後からは強雨になりそうなので、さっさと上流域まで行ってしまいたい。
間もなくアケ河内・蓬沢と有力な支流をたて続けに分け、本流はだいぶ水量が減る。
橋はかつての日向林道の名残。
そして「釜淵」という第二の難所が始まる。
水量は減ったはずだが、まだこの迫力。
釜淵の途中から土砂降りに。
増水が怖いのでさっさと高巻く。(晴れても沢通しは難しそうだったが。)
きわどい高巻きを繰り返して、釜淵を突破。
強雨で水も濁ってきたので、大崩沢を越えた辺りで早々にタープを張りました。
この後も延々と土砂降りで、夕方には濁流に。
夜になっても雨の勢いは増すばかりだった。
タープに吹き込んだ雨で焚火も絶え、シュラフカバーで寒い一夜を過ごした。
8月10日(土砂降りのち曇り)
悪天と増水のため三日目は停滞。
午後になってようやく雨が上がった。
8月11日(晴れのち曇り)
四日目行きます。だいぶ水も引いたか?
軽いゴルジュ状を進むと、大迫力の滝。
登山体系によれば40mあるらしい。水しぶきがすごい。
大滝を巻き終えると、間もなくヒウチ沢/タケナギ沢二俣。
左のヒウチ沢へ進む。
水量も減って楽勝かと思ったが、源頭域は果てのない連瀑。
高巻きの繰り返しで、一向にペースが上がらない。
連瀑をどうにか処理し、源頭の様相に。
沢がガレて歩きにくいので、水を補給して右岸の樹林帯から詰めるが…
途中からは前に進めないほどの笹ヤブ。
ヤケになって目線で撮った一枚。
小一時間笹の中でもがくと、ようやく稜線に出た。
四日目にして中ノ尾根山に到着。
帰りは合地山~諸沢山と経由して、日向林道へ出る。
下山ルートも第一級の藪尾根で、登山道は無い。
合地山を望みながら下る。
疲れて情けないスローペースでした。
ヘロヘロになりながら合地山を越え、1541mピークの手前で幕営した。
8月12日(曇りのち雨)
5日目は諸沢山を通過し、日向林道(崩壊のため通行困難)~千頭ダムと経由して寸又峡温泉へ帰った。(完)
まとめ
単独で遡行するために色々と準備した山行だったので、成功して嬉しい。
トレーニングに付き合って頂いた方、ありがとうございました。