アルパインクライミング
若月 稜斗
はじめに
バガブーの簡易なガイドを作成してみました。現地のガイドでもない自分がこんなページを作成するのもおこがましい感じがしますが、バガブーは過去自分が訪れた中でも最高の岩場であり、
多くの人におすすめしたい反面、フリークライミングの岩場ではない、ということを知った上で訪れてほしい。
エリア概念図
本記録では行かなかったが、バガブーでは最も一般的なキャンプ場。ドーム状の平坦な岩の上にテントを張っていきます。
バガブーの位置
バガブー概念図
キャンプ場/アプローチ情報
概要
キャンプ場料金 ※2026年9月現在
1人1泊10ドル+Non-Residens Fee20ドルで良いと思います。封筒に名前や連絡先を書いて、その中に現金を入れてポストに入れる方式。
ケイン小屋でも支払い可能です。
クレセントスパイアー(アップルビーキャンプ方向から)
大きな裾野が印象的な双耳峰。なんだか上品で女性的な美しさがある、と思うのは私だけだろうか。
アップルビーキャンプ場からのアプローチも近く、比較的気軽に取り付けるルートも多い。
スノーパッチスパイアー(アップルビーキャンプ方向から)
パッチのような雪がチャームポイント。実は平たい形をしており、写真の奥行方向には薄い。
おそらくルート数はこの岩塔が最も多く、まだまだ楽しめそうな予感。
ピジョンスパイアー(南側から)
周囲を広大な氷河に囲まれた、グレッシャー・トリップのランドマーク的な岩塔。
本記録でも登場した「ウエストリッジ」は超人気ルートで、バガブーの中で最もよく登られているルートの1つかもしれない。
ハウザータワー岩塔群(ピジョンから)
写真左から順に、サウスハウザー,セントラルハウザー,ハウザースパイアー。
山深いバガブーの中でも、最も高く遠い岩と言って良いだろう。「ベッキーシュイナード」や「オーアラウンザウォッチタワー」を筆頭に、格調高いルートが揃う。
まとめ
バガブー全域を通して一切電波は通じず、滞在はシャワーも電源もないキャンプ場。 担ぎ上げられる食料は限られ、その貴重な食料すら小動物に狙われ続ける。 アプローチを阻む氷河に、体温と手指の感覚を奪う冷たい風、そして何ピッチ登っても遥か上に見えるピーク…。 同行してくれたメンバーも含め、そのあまりの山深さと桁違いのスケールを、恨めしく思う瞬間もあったでしょう。
けれど、天気がいい日の景色は最高だし、一度登ったルートや歩いた氷河は、一つ一つの模様まで愛おしく思えてきます。 何か難しいルートを登るというよりも、とにかくその雄大な大自然の中に身を置きたくなる、私にとってバガブーはそんな場所です。 幅広い技術や知識が活かせるという意味で山岳部向きの岩場ですし、ぜひまた計画しましょう!